ヘルメット論

国会図書館から出たところで、ヘルメット中学生の集団に出くわした。

ヘル中の量が尋常じゃない。どこから湧いて出るのかと疑問に思わざるを得ない量である。回転寿司やファミレスの看板よりもさらに後ろの方にに小さく写っている集団もまた、全てヘルメット中学生である。つまりこの写真に写っている人物は全てヘルメット中学生なのである。学研都市のかなり広めに作られた歩道一杯にヘルメット中学生が流れてくるのだから、ヘル中の文化がない国から来た人は軽く恐怖を覚えるのではないだろうか。バスに乗りながらそんな風景を見ていたら、インド人と思しき人が涙目でバスに駆け込んできたのは決して幻覚ではなかったとおもう。
さて、この大量のヘルメット中学生を見ていて、最近はメットの色が白だけでなく、黒やシルバーもあることに気づいた。昔はヘルメット中学生のメットといえば白しかないものだと思っていたが、時代も変わったもんである。やっぱり校則で『ヘルメットの色は中学生らしい過度に派手でないもの』とか書かれてるのだろうか。認識性から考えたら、赤とか黄色のヘルメットも認められてしかるべきだと思う。その方が華やかだろう。勇気のある中学生諸君はメットに色を塗って通学してみないか。黒や白では世の中暗いままだぜ。
と、書いてみたけれど、日本人のコンフォーミズムを鑑みると、そんなことができるのはヤンキーの兄ちゃんだけだということも、また事実なのだろう。かつて赤色の車は消防車に限られていた時代、かの本田宗一郎は「なんで赤色は消防車しかつかえないのだ」と激怒したとかしないとか。己を振り返っても、他人の意見ばかり伺わずに、もう少し自分の主張を大胆に通していたら、もう少し幸せになれたのだろうか。と考えながら眺めたヘルメット中学生。