毎日どうでしょう。

毎日大泉洋ばかり見ている。
近所のレンタルDVD屋が、DVD一本、一週間190円という価格で提供する日があり、今更ながら、「水曜どうでしょう」を見始めたわけだ。学生の頃にこれを見ておけば、もっと楽しい学生生活が送れたのではなかろうかと錯覚するほど、面白い。面白いが、何本も続けてみると、流石に飽きが来るため、切りの良いところでDVDを取り出し、テレビをつけたならば、そこでも「水曜どうでしょう」が放映されていた。

テレビ番組表を閲すると、近県各UHF局で、それぞれ週に一回、「水曜どうでしょう」の再放送を行っている。キー局は何を放送しているかというと、言わずもがな、選挙特番ばかりであり、つまり、今テレビで放映されているのは、選挙特番か、或いは大泉洋であり、もはやテレビは大泉洋に征服されていると言っても過言ではない。
ワカサギを釣り、はたまたサイコロを振ってバスに乗り、カブで鹿児島を目指している大泉洋が、同じ時間軸で平行して存在しているわけであり、もはや時間空間すら超越した存在だといえよう。大泉洋は。関東ではチバテレビとMXで同じ日に放映してるからね。なんだ、神か、あいつは。と唸りたくなるほど、毎日大泉を見ている。流石に飽きてきているが、一方それでも羨ましいと思う。楽しそうだと思う。俺もカブを買って、気ままに鹿児島なんかを目指したいなと思う。フェリーに乗って旅をしたいなと思う。
ふと思い立って、北九州行きのフェリーを検索したりもした。フェリーとカブに乗って、九州の温泉を目指すのも楽しそうだと妄想した。でも、そんな暢気な旅は、出来ないんだなと落胆する。だからもう一度DVDをセットし、楽しげな大泉を見る。そうやって現実を大泉で置換する訳である。だから、大泉は面白いのかも、しれない。